扇紋のかたちは開き扇 たたみ扇とに分かれます。

扇紋には丸に五本骨扇、丸に月の丸扇、中関三つ組合扇、五つ末廣、丸に並び扇、五つ雁木扇、扇蝶、扇、丸に尻合せ二つ扇、丸に三つ扇などがあります。
扇は日本で発明されたものですが、「続日本書紀」にひとりの人が老衰のため扇を持ち杖をつくことを許されたとあります。平安時代宮中では「賜扇」といって扇を下賜する儀式がありました。また、歌合せの和歌を書くのに用いられたりして親しまれました。また武士は日月梵字などを書いて、実戦の指揮と厄除けとしたらしい。扇自身の文様が優雅な形と末広がりの縁起が大衆にも愛好されたようです。
足利時代扇紋を用いるものが次第に増え戦国時代の末、徳川家康も7本骨扇を馬印に使ったと伝えられているそうです。
扇紋のかたちは開き扇 たたみ扇とに分かれ、また骨の数によっても分けられます。